2020年現在、過去最多のGame Of The Yearを受賞した名作『The Last of Us』。
今年そんなゲームの続編が出るということで、前作未プレイの僕はうじうじ悩んでいた。
そしたら善意の塊みたいな義弟がプレゼントしてくれた。(太っ腹!)
有名な作品なので前置きはなしで、早速感想をば。
結論
普通に面白かった。
トータルのプレイ時間は覚えてないが、10日間ほどでクリアできた。
忙しい社会人や子育て世代には嬉しいボリューム感である。
ゲーム性
MGSシリーズの大ファンである僕は、久しぶりのがっつりステルスに胸が躍った。
「ゾンビ」と「サバイバル」と「ステルス」の三位一体、これだけでもう面白い。
しかしこのゲーム、MGSとは違いゴリ押しがほぼ不可能。
弾薬や回復薬も数限られており、何より発見されると数の暴力で即リンチである。
なので、否が応でもがっつりステルスを強いられるわけで、常にほどよい緊張感が漂う。
ストーリー
本作をプレイした人は口を揃えてこう言う、「ストーリーが最高」と。
正直、これに関しては何が最高なのかわからないまま終わってしまった。
特に言及されるのはエンディング、最後のジョエルとエリーの会話である。
ネタバレになるので詳しく書くことはしないが、確かに意味深ではある。
捉え方によっては複数の考え方もできるし、タイトルも相まって面白い。
だけどそんな絶賛するほどか?というと、僕はどうしても理解が及ばなかった。
全体的に平凡な起承転結の中で、とんとん拍子で進む感じで、特に驚いたり感動するような展開もなかった。
ただ、子どもを持つ同じ親として、ジョエルの心境は察するに余りあるし、エリーとの関係の変遷は胸にくるものがあった。
それにしても、良くも悪くも海外ドラマを見ているような感覚で、いまいち没入感に欠けるものだった。
でも、オリジナル(英語版)の声優さんの演技は素晴らしかったです。感動しました。
操作性
悪い、以上。
とはいえ、そもそもPS3のゲームに現在の基準で操作性を求めること自体が間違ってはいる。
そこに洋ゲー特有の不親切というか不自然というか、違和感を感じずにはいられない挙動が入る。
あとUIも必要最小限に抑えてるのはわかるが、僕の好みに合わず、なんだかな~という印象だった。
個人的にはジョエルよりエリーの方が操作しやすかった。スマブラもリンクよりこどもリンク。
DLC『Left Behind -残されたもの-』
ジョエルの命を取り留めるために奔走するエリーを操作しつつ、ジョエルと出会う以前の前日譚も描いたDLC。
あの瀕死の大怪我から一体どんなドラマが?!と気になっていたので、そこをフォーカスしてくれるのはとてもありがたい。
エリーの過去編も素敵、当時のエリーは今にして思えば無邪気で幼くも見える。
ボリューム的には少し物足りない気もするが、このDLCによってTLoUの完成度が底上げされた印象。
やっぱり僕はエリーの方が断然操作しやすい、おかげで続編をプレイしたい気持ちが高まった。
このDLCをプレイすると、二人の関係が徐々に歩み寄ってピークを境に徐々にすれ違って、最後にはプツンと音を立てて切れてしまった、そんなやるせない感情を、ジョエルのために戦うエリーの背中から感じずにはいられない。
続編について
終わり方が終わり方なだけにここで完結するのが一番美しいとは思う。
おそらくNaughty Dogも最初はそう思ったから一本完結と明言したのだろう。
続編を望む多くの声やGOTYなどの反響も大きく前言撤回に至ったと勝手に推察する。
ローンチトレーラーやゲームプレイデモを見るに、グラフィックはすごいことになっている。
操作性も悪くなさそうで、特に戦闘に関してはだいぶグレードアップしている。
関係ないけど、この時期に発売するタイトルって「どうせPS5 Remasterとか出るでしょ」って考えちゃうとなかなか気が進まないよね。