以前、僕には敬愛するラッパーが二人いると書いたが、一人はHAIIRO DE ROSSI、そしてもう一人がCandleさんである。
www.maryjoy.netなお、今回は僕の個人的な想いをだらだら書き綴るだけのものなので、普段通り「さん」付けで書いていきたい。
出会い
さて、Candleさんとの出会いは7年前、僕らMajikichi Crewが初めての楽曲を公開したときだ。
このとき、色々なアーティストの方々が冷やかし半分で反応してくれた中、CandleさんはうちのMCハイソックス舐めることゼロのラップについてポジティブなコメントをくれて、そこからツイッター上でよく絡むようになった。
@0120zero ラップヤバいやんけ
— Candle۵ (@CANDLEM) May 21, 2012
邂逅
ある日、僕がいつものように渋谷のレコ屋巡りをしていたところ、CandleさんからDMが届いた。
「俺もちょうど渋谷にいるから今から飲まない?」といった内容だった。
典型的なネット弁慶の僕は慌てふためいたものの、昔から大好きだったあのCandleとサシで飲めるという絶好のチャンスをものにすべく、ドキドキしながら指定された居酒屋へ足を運んだ。
店名までは覚えていないが、場所は渋谷駅近くで、こぢんまりとした古風な居酒屋で、出てくる料理もお酒もすごくおいしかった。
緊張のあまり何を話したかはっきりとは覚えていないが、今でも素敵な思い出として胸に残っている。
再会
それから数年間、一度もお会いすることなく月日は過ぎたが、2年前、たまたまお互いのタイミングも合ったことから、久しぶりに飲もうということになった。
せっかくなので、同じくCandleさんのことが大好きなゼロも呼んで、新橋の居酒屋で飲んだ。
これを皮切りに「また早く集まろう!」というムードになり、その数ヶ月後にはBOSS THE MC カフェオレことくれいじーも呼んで3回目、今年3月には4回目の会合を開いた。
それ以降はなかなか都合が悪く(特に僕が)、集まれない日々が続いている。
僕はCandleさんが大好き
何が言いたいかというと、Candleさんはとても気さくで優しくて面白くて人格者で「尊敬」の四文字では収まりきらないほど素晴らしい方なのである。
ずっと敬語で話していると「友達なんだからもっと楽にしてよ」と笑ってくれる。
ちなみに、僕の嫁さんに好きなラッパーを聞くと真っ先に「キャン様!!!」と答えるほど、夫婦ともに彼のラッパーとしての一面にも惚れ込んでいる。(なお、僕の嫁さんも数年前、都内のクラブでキャン様にお会いしており、とても優しくて素敵な人だった、とのこと。)
Candleさんは東京生まれヒップホップ育ちということもあり、彼の口から出てくる思い出話や業界の裏話などはとてもリアリティがあって面白い。
昔ずっとファンだったK-BOMBにクラブで声をかけたら大量のCDと虎の牙をもらったけどその虎の牙がめちゃくちゃ臭かった、というエピソードは想像できすぎて大好き。
音源
僕が初めてCandleというラッパーを認知したのは高校生の頃、当時Shing02に心酔していた僕は彼の所属レーベルでもあるMary Joy Recordingsの音源を探っていた。
そんなとき、Candleの『街角ジゴロ』というアルバムに目が留まり、それまで聞いたことのない名前だったし、RUMIも参加していたことから気になって購入した。
聞くや否や一気にCandleワールドに引き込まれた。
それですっかりファンになってしまい、実家に安置されている僕の宝箱ことCDラックには、今でも街角ジゴロのステッカーがデカデカと貼られている。
終始ウィットに富んでいながらも、めちゃくちゃ理屈っぽい歌詞を書くので、「この人、実際に会って話したらすごくめんどくさそう」と勝手に想像していた。
それから4年後、僕も大学生になった頃、Candleさんの2ndアルバム『月見草子』がリリースされた。
1stアルバムの暗澹としていて偏屈な世界観からは打って変わって、すごく人間味のある温かい作品となっており、「なにこれめちゃくちゃ最高じゃん!!!」と感動したのを覚えている。
Candleさんはそこまで外仕事が盛んなラッパーではないものの、Eccyとの相性は抜群で、中でもMeisoと一緒に客演参加したこの楽曲は本当に大好き。
あと、リミックス音源だけど、このCandleさんのラップがやばすぎて、僕と嫁さんでよくモノマネしているのは本人には内緒。
関係ないけど、「真似したくなるラップ」って大事だな~と最近思う。
Candleさんには事あるごとに「早く3rdアルバム出してください」って生意気に物申してるけど、本当に楽しみにしているので、もしこれを読んでいたら今すぐ制作に取り掛かってください!(冗談です。)
終わりに
Candleさんはこの間、PS4を買ったらしく僕にオススメのゲームを聞いてきてくれた。(とりあえずそのときは『Fallout 4』を勧めた。)
そしてこの前、東京ゲームショウ2019に行くと連絡がきたので、僕が文字通り死ぬほど楽しみにしているコジマプロダクションの『DEATH STRANDING』のブースを見てくるようお願いしたら、すっかり虜になってしまったようで、今はお互い約束の日を心待ちにする同志となっている。
HAIIRO DE ROSSI然り、ヒップホップに目覚めた高校生の頃からずっと憧れ続けたラッパーと、こんな距離感で接していて本当にいいのかと申し訳なく思うほどに、今の僕は幸せ者だ。
Candleさん、近々また飲みましょう。